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100均と1000円のLANケーブルは何が違う?速度・品質を比較

LANケーブルを買おうとして、ダイソーに、100円のを見つけた。でも、家電量販店には、同じLANケーブルが、1000円で売ってる。同じ用途のものなのに、ねだんが、ざっと10倍。これ、いったい何が違うんだろう。安いほうで、本当に大丈夫なのか。レジの前で…自分は、しばらく迷った。

先に、調べてわかった結論を言ってしまう。多くの家庭では、100均のケーブルで、ネットの速度は、まず変わらない。それどころか、今のダイソーは、10ギガ対応の高性能なケーブルを、100円で売ってる。100均は遅い、というイメージは、もう古い。なぜそう言えるのか、順番にほどいていく。

目次

まず大事なこと。多くの家庭では、100均で速度は足りる

ネットの速さを決めてるのは、ケーブルより回線のほう

そもそもの話。LANケーブルを、高いものに替えたら、ネットがぐーんと速くなる、と思いがちだけど、たいていの場合、そうはならない。

なぜかというと、家のネットの速さは、ケーブル単体じゃなくて、契約してる回線や、ルーターの性能で、上限が決まってるから。多くの家庭の光回線は、いちばん速くても、だいたい毎秒1ギガくらい。この1ギガは、安いケーブルでも、じゅうぶん通せる速さ。だから、回線のほうが先に上限に達してて、そこをいくら高いケーブルでつないでも、それ以上は、速くならない。ボトルネックは、ケーブルじゃなくて、回線のほう、というわけ。

スピードメーターが300まで刻まれてても、の話

イメージとしては、車のスピードメーターに近い。

高いケーブルは、メーターが時速300キロまで刻まれた、スポーツカーみたいなもの。一方、安いケーブルは、メーターが120キロまでの、ふつうの車。でも、走る道路の制限速度が、時速60キロだったら、どっちの車に乗っても、出せる速さは、同じ60キロ。この制限速度にあたるのが、家の回線の上限。メーターの最高値、つまりケーブルのスペックが、いくら高くても、道路の制限が変わらなければ、体感する速さは、変わらない。だから、回線が1ギガの家で、何千円もするケーブルを買っても、その性能は、使われないまま、ただ眠る。

しかも今のダイソーは、10ギガ対応を100円で出してる

CAT6Aが100円、CAT8まである。遅いは誤り

ここが、いちばん驚いたところ。LANケーブルには、カテゴリ、略してCATという、性能のランクがある。この数字が大きいほど、速くて高性能。

ひと昔前の100均は、このカテゴリが低めの、CAT5eや、せいぜいCAT6どまり、という印象だった。ところが、今のダイソーは違う。なんと、10ギガビット対応の、CAT6Aという高規格のフラットケーブルを、1メートル100円で売ってる!それどころか、現行で最新最強クラスの、CAT8のケーブルまで、棚に並んでる。100均のケーブルは安かろう悪かろうで遅い、という昔のイメージは、もう完全に、過去のもの。

実測でも、1000円のメーカー品と速度は遜色なし

スペックの表記だけじゃなくて、実際に速度をはかってみた人たちの感想も、似たようなもの。

ダイソーのCAT6ケーブルと、エレコムなどの、1000円くらいのメーカー品を、つなぎ比べてみても、出てくる速度に、ほとんど差がなかった、という声が、あちこちにある。安かろう悪かろうを予想してたら、思いのほか高性能で驚いた、と。値段は、メーカー品が1000円前後に対して、ダイソーは100円から200円ほど。同じ速さが出るなら、この差は、けっこう大きい。ふだんの動画やネットを、さらっと使うぶんには、100均で、なんの不満もない。

じゃあ、1000円のは何にお金を払ってるのか

確実な高規格・長い長さ・シールドなどの選択肢

ここまで読むと、じゃあ1000円のは、ぼったくりなのか、と思うかもしれない。でも、そうじゃない。1000円のケーブルには、100均にはない、ちゃんとした価値がある。

まず、確実な高規格と、選択肢の幅。10ギガの超高速回線を、契約してる家なら、それを活かすために、確実なCAT6Aや、その上のCAT7、CAT8が要る。それから、長さ。100均のケーブルは、いちばん長くても3メートルか5メートルどまりで、部屋をまたぐような、10メートル以上の長いケーブルは、置いてない。そういう長尺は、量販店や通販の出番。あとは、電磁波のノイズに強い、シールド加工がしっかりしたものなんかも、ノイズの多い環境では効いてくる。

作りの丈夫さ、特殊な形状、ブランドの安心

お金を払う価値は、性能だけじゃない。物としての、作りの良さにもある。

1000円のケーブルは、コネクタの部分が、がっちり丈夫だったり、何度も抜き差ししても、ツメが折れにくかったり、と、耐久性で安心できる。それに、平たいフラット型や、すごく細いスリム型、配線の角で曲げやすいL字型など、取り回しを考えた、特殊な形のものが、選び放題。長く使うものだから、信頼できるブランドの、保証つきのものがいい、という考え方も、じゅうぶん理にかなってる。要は、速さ以外のところに、お金を払う形。

見落としがちな、100均の弱点

ツメが折れやすい・長尺がない・少し硬い

ここまで100均をほめてきたけど、弱点も、ちゃんとある。買う前に、知っておいたほうがいい。

まず、コネクタのツメ。100均のケーブルは、このツメが、ちょっと押しにくくて、何度も抜き差ししてると、折れやすいことがある。ツメが折れると、ケーブルが抜けやすくなって、つながらない原因になる。それと、さっきも触れた、長さの上限。長いものがないので、距離が必要な場所では、足りない。あとは、ケーブル自体が、メーカー品にくらべて、少し硬めで、高級感はない。このあたりは、値段なり、と割り切るところ。

PoE給電には使わない。芯が細くて発熱の恐れ

もうひとつ、これは安全に関わるので、はっきり書いておきたい。100均のケーブルは、PoE給電、という使い方には、向いてない。

PoEというのは、LANケーブルを通して、防犯カメラなんかに、電力も一緒に送る技術。便利な仕組みだけど、これをやるには、ケーブルの芯線が、ある程度太い必要がある。100均のケーブルは、芯が細めなので、電力を流すと、発熱の恐れがある。安全を考えると、ここは避けて、PoE対応をうたった、ちゃんとしたケーブルを使うのが賢明。ネットをつなぐだけなら問題ないけど、給電まではさせない、と覚えておく。

結局、どっちを買えばいい

1ギガまでの普通の家なら、100均で十分

長くなったので、最後に、選び方を、はっきりさせる。

契約してる回線が、毎秒1ギガまでの、ごく普通の家庭。これなら、答えは、はっきり、100均で十分。とくにダイソーなら、10ギガ対応のCAT6Aすら100円で、速度も品質も、まず問題ない。動画もネットもゲームも、ふつうに遊べる。日中、ダイソーに行ける環境なら、わざわざ1000円を出す理由は、あまりない。安く済ませて、浮いたお金は、別のことに回せばいい。

10ギガ・長距離・PoEなら、ちゃんとしたものを

逆に、ちゃんとしたケーブルを選んだほうがいい人も、はっきりしてる。

光10ギガみたいな、超高速の回線を契約してる人。部屋をまたぐ、長いケーブルが要る人。防犯カメラのPoE給電に使いたい人。フラットやL字など、特殊な形が必要な人。このどれかに当てはまるなら、100均では心もとなくて、量販店や通販の、ちゃんとしたケーブルを選ぶのが、結局いちばん。自分の使い方が、どっちなのかで、迷わず決めればいい。

何が違うのか、ひとことで

100均と1000円のLANケーブルの違いは、速さそのもの、というより、対応できる上限の幅と、長さや形、作りの選択肢。そして、ふつうの家のネットでは、その違いが、表に出てこない。

だから、1ギガの回線で、ふつうに使うなら、100均で、なんにも困らない。10ギガや、長距離や、給電が必要になって、はじめて、1000円の出番。自分の回線と使い方に、サイズを合わせれば…どっちを選んでも、ちゃんとほっとできる買い物になる。

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この記事を書いた人

携帯ショップの店員をしながら、休みの日は気になったデバイスを片っ端から触るのが趣味。スペック表を眺めているだけで一日が終わることもしばしばです。
このブログでは、実際に仕事であった話や自腹で買って使ったガジェットのレビューや、暮らしの中で見つけた小さな便利グッズ、そしてときどき関係ない雑記まで、思いつくままに書いています。

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