怪しいサイトの登録や、しつこいスパムよけに、捨てメアドを、使ってみた。でも、ふと、不安が、よぎる。これ、ほんとうに、バレないんだろうか。あとから、身元が、特定されたり、しないのか。使う前に、その、境目を、はっきりさせておきたい。
先に、大まかな答え。捨てメアドから、いきなり本名がバレることは、基本的に、少ない。ただし、完全に匿名、というのも、思い込み。何が守られて、何は守られないのか。
結論。メアド自体からは、バレにくい。でも完全に匿名ではない
ランダムなアドレスに、名前は書かれていない
まず、安心できる部分から。捨てメアドの、住所にあたる、アドレスの文字列は、たいてい、ランダムな記号や数字の、羅列。そこに、あなたの、名前や、住所は、書かれていない。
だから、そのアドレスを、受け取った相手が、ふつうの手段で、あなたが誰なのかを、突き止めるのは、かなり難しい。メアドの文字列だけを、いくら眺めても、本名は、出てこない。この点では、捨てメアドは、たしかに、本アドレスを、うまく、隠してくれている。
顔を隠す、覆面みたいなもの
ただ、イメージとしては、捨てメアドは、パーティーで、顔を隠す、覆面に、近い。
覆面を、すっぽりかぶれば、名札は、見えなくなって、まわりの人は、あなたが誰か、すぐには、分からない。でも、それだけ。もし、受付で、身分証を、自分から、見せてしまえば、覆面の意味は、なくなる。手袋をしていなければ、グラスに、指紋も、残る。つまり、覆面は、名前を、隠してはくれても、透明人間に、してくれるわけでは、ない。覆面の裏から、身元の手がかりが、ぽろぽろ、もれることも、ある。捨てメアドの匿名性も、これと、まったく、同じ。
それでも、身元がバレる経路
一緒に入力した、本名や電話番号から
いちばん、ありがちな、抜け道が、これ。捨てメアドで、登録したとしても、その同じフォームに、本名や、住所、電話番号、支払い情報を、一緒に入れてしまえば、意味が、半減する。
なぜなら、それだけでは、ただの記号だった、メアドが、入力した個人情報と、ひとたび結びついた瞬間に、まるっと、あなたを、指し示す情報に、変わってしまうから。捨てメアドが、隠してくれるのは、あくまで、本アドレスだけ。一緒に、自分から差し出した情報までは、守ってくれない。ここを、勘違いしないことが、大事。
IPアドレスや、端末の足跡から
もう一つ、見えにくい、経路。それが、通信の、足跡。ネットに、つないで、サイトにアクセスすると、どの回線から来たかを示す、IPアドレスや、使っている端末の情報が、記録として、残っていく。
ふだんの、スパムよけの用途なら、これで、いきなり個人が特定される、ということは、まず、ない。でも、たとえば、その捨てメアドが、犯罪や、嫌がらせに、使われたような場合。警察などが、法的な手続きを踏んで、IPアドレスから、プロバイダをたどれば、最終的に、契約者、つまり本人に、行き着くことは、ありうる。これは、捨てメアドかどうかに、関係なく、通信そのものに、足跡が、残るから。
使い捨てメールサービス、そのもののリスク
三つめが、使っている、サービス側の、事情。じつは、電子メールには、紙の手紙を勝手に開けると罰せられる、あの決まりが、そのままの形では、当てはまらない。
つまり、理屈のうえでは、サービスの運営者が、届いたメールの中身を、のぞくことも、できてしまう。信用に関わるので、実際に、そうするところは、まず、ないけれど、大事なパスワードや、認証コード、個人情報を、捨てメアドで、受け取らせるのは、避けたほうが、いい。それに、個人で運営している、無料サービスも多く、ある日、突然、終わってしまったり、手軽さをエサに、情報を抜く、悪質なサイトも、まぎれていたり。だからこそ、信頼できるサービスを、選ぶことが、大切になる。
安全に使うための、コツ
個人情報を入れない・重要情報を受け取らせない・使い回さない
ここまでを、ふまえた、使い方の、コツ。まず、いちばん大事なのが、捨てメアドの登録で、本名や、電話番号、住所、支払い情報を、できるだけ、入力しないこと。
次に、パスワードや、認証コードといった、漏れると困る、重要な情報を、そのメアドで、受け取らせないこと。そして、一つのアドレスを、あちこちで、使い回さないこと。使い回すと、複数のサービスで、同じアドレスが、共通の目印になって、行動が、ひもづけられやすくなる。用途ごとに、こまめに、使い分けるのが、安全。裏を返せば、二段階認証や、パスワードの再設定が、必要になる、大事なサービスには、捨てメアドは、そもそも、向いていない。
本アドレスを隠すだけなら、エイリアス機能が安心
じつは、本当のアドレスを、相手に見せたくない、というだけなら、捨てメアドより、安心な、方法もある。それが、エイリアス、と呼ばれる、機能。
たとえば、iPhoneには、メールを非公開、という仕組みがあって、本アドレスを、隠したまま、専用の転送用アドレスで、受信できる。Gmailなどにも、似た使い分けの機能が、ある。これらは、あくまで、自分の、管理下にある、正規のメールなので、得体のしれない、無料サービスより、ずっと、安全。本アドレスを、守りたいだけなら、まず、こちらを、検討する価値が、ある。
絶対バレない、は思い込み。まっとうな用途に
過信しない。悪用は、足がつく
最後に、いちばん、肝心なこと。捨てメアドは、便利な道具だけれど、絶対に、バレない、完全な、隠れみのでは、ない。
日常の、スパムよけや、お試し登録、軽いプライバシー対策には、じゅうぶん、役に立つ。でも、その匿名性を、過信して、誹謗中傷や、脅迫、詐欺といった、違法なことに、使うのは、絶対に、やめておくべき。そういう行為には、さっき見たとおり、発信者情報の開示や、IPの追跡、という道が、用意されていて、捨てメアドを、使っていても、しっかり、足が、つく。匿名だから、何をしても、大丈夫、というのは、いちばん、危ない、勘違い!
結局、こう使う
捨てメアドから、本名が、直接バレることは、基本的に、少ない。でも、一緒に入れた個人情報や、通信の足跡、サービス側の事情、といった、横や、裏の経路から、間接的に、たどられる可能性は、残る。完全な匿名、では…ないわけ。
だから、コツは、バレない方法を、探すことじゃ、なくて、使っていい場面だけで、使うこと。個人情報は、入れない。大事な情報は、受け取らせない。本アドレスを、隠したいだけなら、正規のエイリアスを、使う。
覆面は、あくまで、名札を、隠すもの。指紋まで消してはくれない。そこさえ、忘れなければ、捨てメアドは、しつこいスパムから、あなたを、そっと、守ってくれる、頼れる、わき役になる。
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