何度かけても、只今電話に出ることができません、のくり返し。これはもう、着信拒否なのでは?避けられているのでは?と、胸が、ざわつく。夜、この案内を聞いて、悪い想像ばかり、ふくらませてしまう人も、いるはず。
でも、先に言ってしまうと、この案内だけで、着信拒否と、決めつけることは、できない。何が起きているのか、そして、本当に拒否だと、どう聞こえるのか。
結論。この案内だけでは、着信拒否と断定できない
電源オフや圏外でも、同じ文言が流れる
まず、いちばん大事なこと。只今電話に出ることができません、という文言は、着信拒否のときだけに、流れるものでは、ない。
じつは、この案内は、相手のスマホの電源が、切れているときも、電波の届かない、圏外にいるときも、機内モードのときも、そして、ただ出られないときも、同じように、流れることが多い。つまり、原因が、いくつもあって、この一言だけでは、どれなのか、区別がつかない。着信拒否は、あくまで、その中の、ひとつの可能性にすぎない。だから、これを聞いただけで、拒否された、と、青くなる必要は、ない。
受付の、只今、席を外しております、みたいなもの
イメージするなら、会社の受付に、貼られた、只今、席を外しております、という張り紙。
この張り紙だけでは、その人が、トイレに行ったのか、会議中なのか、外出したのか、それとも、あなたには会いたくないのか、まったく、分からない。只今電話に出ることができません、も、これと同じ。ただ、今は出られません、と伝える、当たりさわりのない、案内。中身の理由までは、教えてくれない。逆に言えば、本当に、意図して拒否している場合は、もっと、別の張り紙が、掲げられる。それが、次の話。
本当に着信拒否だと、別の明確な文言が流れる
キャリアの拒否は、ご希望により、おつなぎできません
では、はっきり着信拒否されていると、どんな案内が、流れるのか。目印になるのが、意図的な拒否を、はっきり示す、文言。
たとえば、携帯会社の、着信拒否サービスを使われている場合。auなら、お客さまのご希望により、おつなぎできません、と流れる。ソフトバンクは、こちらはソフトバンクです、と社名から始まる案内。ドコモも、この電話は、おつなぎできません、といった内容。共通しているのが、ご希望により、とか、お受けできません、という、こちらの意思で断っています、と伝わる、はっきりした言い回し。この、明確な拒否の文言が、ぴしゃりと流れたら、着信拒否の可能性は、ぐっと高い。逆に、只今電話に出ることができません、は、この、拒否専用の文言では、ないわけ。
スマホ本体のブロックは、ツーツー音や、即切れ
もうひとつ、携帯会社のサービスではなく、相手が、スマホ本体の機能で、ブロックしている場合。こちらは、聞こえ方が、また違う。
多いのが、iPhoneでのブロック。かけると、話し中のときのような、ツーツー、という音が、しばらく続いて、自動的に切れる。だから、通話中なのか、拒否なのか、これも、判別が、しにくい。Androidの本体ブロックだと、呼び出し音が、鳴らないまま、そそくさと切れて、留守電につながったり、というケースが多い。どちらも、只今電話に出ることができません、という、言葉の案内とは、また別の挙動。機種やOSによっても、変わってくる。
着信拒否を、疑ってもいい手がかり
コールなし・留守電につながらない・電話だけ届かない
とはいえ、どうしても気になる、というときの、手がかりも、いくつか、ある。まず、呼び出し音、いわゆるコールの、有無。
ふつうは、数回から、十数回、鳴るはずのコールが、まったく鳴らないまま、すぐ案内に切り替わる場合は、少し、あやしい。それと、留守番電話。かけて、留守電に、つながるようなら、むしろ、拒否の可能性は、低い。拒否だと、留守電に回されず、案内だけで、切れることが、多いから。あとは、SMSや、LINEは、ふつうに届くのに、電話だけ、何度かけても、つながらない。こういう、ちぐはぐさも、傍証にはなる。
それでも、100%は、見分けられない
ただし、大事な、前置き。ここまでの手がかりを、集めても、着信拒否かどうかを、100パーセント、確実に見分ける方法は、ない。
とくに、相手が、スマホ本体の機能で、こっそりブロックしている場合、外から、それを確かめる、確実な手段は、存在しない。番号の頭に184をつけて、非通知でかけると、つながることがある、という話もあるけれど、これも、確実ではないし、何度も、しつこくかけ直すのは、相手にとっても、こちらにとっても、いいことではない。仕組みそのものが、あえて、はっきり分からないように、作られている、と考えて、深追いは…しないのが、いい。
だから、どう受け止めればいい?
決めつけず、時間をおいて、別の手段で
つながらないと、つい、拒否された、嫌われた、と、考えが、ぐるぐるしがち。でも、これまで見てきたとおり、只今電話に出ることができません、の裏には、拒否以外の理由が、いくらでも、ある。
だから、まずは、決めつけない。相手が、たまたま、電源を切っていたり、圏外だったり、手が離せなかったり。そんな、ありふれたことの、ほうが、ずっと多い。少し時間をおいて、かけ直すか、LINEやメールで、そっと、ひとこと送ってみる。既読がつけば、それだけで、心配は、ずいぶん軽くなる!悪いほうに、想像をふくらませるより、そのほうが、ずっと、健やか。
結局、こう考える
只今電話に出ることができません、という案内は、着信拒否と、イコールでは、ない。同じ文言が、電源オフや、圏外や、応答なしでも、流れるから、この一言では、見分けが、つかない。
本当に、意図して拒否されているなら、ご希望により、おつなぎできません、といった、もっと、はっきりした、別の文言が、流れる。そこが、いちばんの、聞き分けどころ。
受付の、席を外しております、の張り紙を見て、嫌われた、と決めつける人は、いない。この案内も、それと同じ。落ち着いて、少し待って、それでも気になるなら、別の手段で。たいていの場合、あなたは避けられてなんて、いない。
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