オンライン会議の途中で、画面がフリーズした。相手の口が動いてるのに音が飛んで、こっちの「あ、すみません、回線が」っていう言い訳もたぶん届いてない。気まずい沈黙。Wi-Fiの電波が、その日に限って機嫌悪かったらしい。
これを機に、机のPCだけでも有線にしようと決めた。で、家電量販店に行く前に、ダメ元でセリアをのぞいたら、ちゃんとあった。3mのLANケーブル、110円。とりあえず黄色をつかんでレジへ。一週間使ったから、その正直なところを書いていく。
とりあえずセリアで3mの黄色を買ってきた
110円で売ってる中身
手に取ったのは、セリアの定番らしい3mの丸いケーブル。パッケージにCAT5eと書いてある。色は何種類かあって、ピンク、紺、緑、黄、黒。机まわりが地味なので、ちょっと明るくしたくて黄色にした。我ながら単純な動機。
プラグの根元には、ツメを守る小さなカバーが付いてる。安いケーブルって、抜くときにあのツメがパチンと折れて、二度と固定できなくなるやつがあるんだけど、これは保護されてる。110円でそこまでやるんだ、と軽く感心した。中国製。この値段でそれは、文句なし。
一週間使った体感
肝心の使い心地。結論、僕の用途では何も困らなかった。
ケーブルをルーターとPCに挿して、設定はとくになし。挿した瞬間にネットにつながる。会議は一度も落ちなくなったし、画面共有もスムーズ。あの気まずいフリーズが消えた。それだけでもう元は取れた!夜に動画を流しても、読み込みのグルグルを待つことがほぼなくなって、ヌルヌル進む。速度を測ってみたら、家の契約とほぼ同じ数字が出てた。110円のケーブルが足を引っ張ってる気配は、どこにもない。
唯一気になったのは、ケーブルが少し硬めで…急な角度で曲げると反発すること。机の裏を這わせるときに、思った方向にすんなり曲がってくれない場面はあった。とはいえ実用に支障はないレベル。
つなぐ相手で選ぶと、迷わない
カテゴリだの規格だの、調べ始めると急に難しく見えてくる。でも、つなぐ機器から逆に考えると、わりとあっさり決まる。
テレビやPCのふつう使いは、これで間に合う
家でネットを見る、動画を流す、会議に出る、テレビでサブスクを観る。この辺なら、セリアのCAT5eで足りる。
CAT5eが流せる速度は最大1Gbps。今の家庭用の光回線がだいたいその1Gbpsだから、上限がちょうど噛み合ってる。つまり、ふだんの通信でこのケーブルが先に音を上げる、みたいなことは起きにくい。難しい型番を覚えなくても、普通の暮らしのネットは、これで回る。
ゲーム機や10G回線なら、カテゴリ6に上げる
話が変わるのは、重い通信を相手にするとき。
対戦ゲームで一瞬の遅れも許したくないとか、最近ちらほら出てきた10Gbpsの回線を引いた、みたいな場合。ここはCAT6以上が欲しくなる。CAT6は最大10Gbpsまでいける。
このカテゴリの差、速度の上限だけじゃなくて、帯域の太さの違いでもある。水道管に例えると、同じ蛇口の勢いでも、管が太いほど一気にたくさん流せる。家の回線が1Gbpsのうちは細い管でも足りるけど、回線そのものを太くしたとき、ケーブルが細いままだとそこが詰まる。将来の余裕も込みで選ぶなら、CAT6。ただ、セリアの棚でCAT6を見つけるのは正直むずかしい。そこは次の話につながる。
どこに売ってる問題と、無かったときの逃げ道
僕はたまたま見つけられたけど、これがけっこう運だったりする。
売り場はPC小物の棚、でも置いてない店もある
セリアでLANケーブルが並んでるのは、パソコンやオーディオまわりの小物コーナー。コードやタップ、電池なんかが集まってる一角。文具売り場をいくら探しても出てこないので、迷ったらその家電っぽいゾーンへ。
ただ、ここ最近のセリアは、店舗によってLANケーブル本体を置いてないことがある。前はどの店にもあった印象なのに…行ってみたら棚にない、という空振りの報告がじわじわ目につく。確実に欲しい日は、行く前に電話で在庫を聞くのがいちばん堅い。店員さんに型番を見せて探してもらうのも早い。
ダイソー・キャンドゥ・量販店の使い分け
セリアで見つからなかったときの行き先も、決めておくと楽。
いちばん頼れるのはダイソー。110円のCAT5eに加えて、220円でCAT6の3mや5mまで揃ってる。長めが欲しい人や、CAT6に上げたい人は、最初からこっちでもいい。キャンドゥはCAT6の1mが中心で、色は選べないけど、短いCAT6を一本だけ欲しいときには刺さる。もっと長いのや業務っぽいのが要るなら、家電量販店やホームセンター、通販まで足を伸ばすことになる。100均で粘らず、素直に専門の棚を見たほうが速い場面もある。
長さで迷うなら
買う前にいちばん悩むのが、たぶん長さ。短すぎると届かないし、長すぎると床で渦を巻く。
2mか3mか
セリアだと、丸型は3mが定番で、店によっては2mも見かける。フラットの薄いタイプは1m。
僕の感覚だと、ルーターとPCが同じ部屋なら2mでも足りることが多い。ただ、机の裏をぐるっと回したり、壁ぎわをきれいに沿わせたりすると、直線距離より長さを食う。だから、ぴったりを狙うより、ワンサイズ余裕を持たせて3mにしておくと、後悔が少ない。余ったぶんは束ねればいい。逆に、目立たせたくない短い区間だけなら、1mのフラットを隙間に這わせる手もある。
延長コネクタで継ぐときの注意
3mでも届かない、みたいなときの最後の手が、延長コネクタ。セリアに110円で売ってて、白い小箱の両端にプラグを挿すと、二本が一本につながる。工具はいらない。
便利なんだけど、継ぎ目には少しクセがある。まず、コネクタの規格が全体の上限になる。CAT5eのコネクタを挟めば、両側がどんなに高性能でも、そこでCAT5eに揃えられてしまう。それと、つなぎ目が増えるほど信号はわずかに弱る。一か所くらいなら気づかないけど、何本も継ぎ足すと、だんだん不安定になっていく。可能なら、継ぐより最初から長い一本。コネクタは、どうしてものときの応急処置と思っておくくらいがいい。あと、セリアのコネクタはCAT5e対応だけど、別の店だと古いCAT5のものが混じってることがあるから、光回線で使うならパッケージの数字をちゃんと見ておくと安心。
結局、誰に向いてるケーブルか
在宅の会議を安定させたい、動画やサブスクを途切れさせたくない、配線にお金をかけたくない。そういう人には、セリアの3mがきれいにハマる。僕みたいに、気まずいフリーズに懲りて有線化を考えてるなら、まず110円で試してみて損はない。
逆に、競技性の高いゲームをやり込む人や、回線を10Gに引き上げた人は、ここで止まらずCAT6へ。長さが読めないなら、足りないより余る方に倒す。それでも合わなければ、量販店の棚がちゃんと待っている。
たった110円の一本で、あの沈黙の数秒から解放されたのは、思った以上に大きかった。会議がまた固まってイライラする毎日に戻るより、ずっといい。
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