LINEも、カカオトークも、開いてみたら、見た目が、そっくり。スタンプがあって、無料で通話ができて、トークがたくさん並んで…え、これ、いったい、何が違うの?どっちを使えばいいの?と、僕も、両方を並べて、しばらく、首をひねった。
じつは、この二つ、似ているのには、ちゃんと理由がある。細かい違いも、押さえておくと、使い分けが、すっきりする。順に、比べていく。
そもそも。似てるのは、じつは、きょうだいだから
LINEは日本、カカオトークは韓国の、国民的アプリ
まず、大枠から。LINEは、日本で、みんなが使っている、国民的アプリ。一方、カカオトークは、韓国で、人口の九割以上が使う、あちらの国民的アプリ。育った国が、違う。
面白いのが、この二つ、じつは、ルーツが近い。もとをたどると、どちらも韓国の、同じ系列の会社が関わっていて、いわば、きょうだいのような間柄。だから、仕様が、これほど似ている。カカオトークが、韓国版のLINE、と呼ばれることもあるくらい。別々の国で育った双子が、それぞれの土地の、暮らしや習慣を、身につけていった。そう思うと、違いの、正体が見えてくる。
いちばんの違いは、結局、相手がどっちを使っているか
こまかい機能を、見ていく前に、いちばん大事な違いを、先に言ってしまう。それは、住んでいる国と、使っている人。
LINEは、日本での普及率が、圧倒的。だから、日本の人とやり取りするなら、LINEが、いちばん便利。逆に、カカオトークは、韓国で、みんなが使っている。韓国の友達や、家族とつながるなら、カカオトークが、必須になる。つまり、どっちが優れているか、という話じゃなくて、つながりたい相手が、どっちを使っているか。ここが、選ぶうえで、いちばん効いてくる。
目玉の違い。既読の見え方が、真逆
LINEは既読、カカオは未読の人数が消える
数ある違いの中で、いちばん、性格が出ているのが、既読の表示。じつは、この二つ、既読の見せ方が、まるで、逆になっている。
LINEは、おなじみ。相手がメッセージを読むと、既読、という文字がつく。グループなら、読んだ人の数が、出る。ところが、カカオトークは、この逆。メッセージを送ると、横に、まだ読んでいない人の数字が、にょきっと出る。そして、読んだ人が増えるたびに、その数字が、ひとつずつ減っていって、全員が読み終わると、数字が、消える。だから、カカオトークには、既読、という文字が、そもそも、ない。僕は、この既読の違いを知って、なるほどと膝を打った。既読が、LINEほど、前面に出ないので、既読がつくのが、なんとなく苦手、という人には、この、静かな感じが、心地いいかもしれない。
機能とサービスは、それぞれの国の暮らしに密着
LINEはVOOMやペイ、カカオは配車や電子書籍
次に、機能や、つながるサービス。ここも、育った国の、暮らしが、色濃く出る。
LINEには、近況を投稿する、VOOMや、ニュース、それに、支払いのLINE Pay、マンガや音楽など、日本の生活に、どっぷり根を張った、サービスが並ぶ。一方、カカオトークには、近況を投稿する場が、なくて、そのかわり、電子書籍が読めたり、韓国での支払いに使う、カカオペイや、タクシーを呼ぶ、カカオT、といった、韓国の暮らしに密着した機能が、そろっている。さらに、声を変えて話せる、ボイスチェンジャーや、動いて喋るスタンプなど、遊び心のある機能も、カカオトークの、持ち味。
カカオはシンプル、LINEは多機能、という個性
この、機能のそろい方の違いは、そのまま、アプリ全体の、性格にも、あらわれている。
LINEは、あれもこれも、と、多機能で、画面にも、いろんな情報が、たっぷり詰まっている。生活の、あらゆる場面を、一つでまかなおう、という感じ。対して、カカオトークは、近況を投稿する場がないぶん、通話とチャットを中心に、さらっと使える。ずいぶん、すっきり、シンプル。ごちゃごちゃさせず、連絡に集中したい、という人には、この、身軽さが、合う。同じメッセージアプリでも、目指している方向が、少しずつ、違う。
グループや通話、使い分けの違い
大人数グループはカカオ、大人数通話はLINE
数字にまつわる違いも、いくつか。まず、グループに入れる人数。LINEは、最大で五百人ほど。カカオトークは、これが、うんと多くて、大規模なグループを、作りやすい。
ところが、通話になると、話が、ひっくり返る。大人数での、グループ通話は、LINEのほうが、ずっと得意で、たくさんの人と、同時に話せる。カカオトークの、同時通話は、少人数まで。だから、大人数の、チャットの箱がほしいなら、カカオ、みんなで、いっしょに通話したいなら、LINE、と、場面で、向き不向きが、分かれる。
別アカウントで、仕事とプライベートを分ける人も
もうひとつ、日本での、面白い使い方。カカオトークを、LINEとは、別の連絡手段として、使い分ける人が、意外といる。
LINEは、実名で、友達や家族と、つながっている人が、多い。そこに、仕事の相手を、混ぜたくない。そんなとき、カカオトークを、仕事用や、プライベートを見られたくない相手用に、分けて持つ。近況を投稿する場がなく、既読も目立たないカカオトークは、こういう、線を引いた付き合いに、とても、都合がいい。LINEを本命に、カカオトークを、二枚目のカードとして、そっと、持っておくわけ。
結局、どっちを使えばいい?
LINEとカカオトークは、きょうだいのように、よく似た、メッセージアプリ。基本の使い心地に、大きな差は、ない。違いは、既読の見せ方が逆だったり、それぞれの国の、サービスが、乗っていたり、という、細部にある。
だから、選び方は、はっきりしている。連絡する相手が、日本の人ばかりなら、LINEで、じゅうぶん。韓国の友達や、家族、韓国カルチャーと、つながりたいなら、カカオトーク。どっちが上、ではなく、相手に合わせれば、ばっちり!
もし、両方に、つながりたい相手がいるなら、二つとも入れて、使い分ければ、いい。育った国は違っても、顔を思い浮かべながら、メッセージを送る。その、うれしさはどちらのアプリでも、まったく、同じ。
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