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CD-Rの音楽用とデータ用の違いは?どっちを買えばいいか

音楽CDを焼こうと、お店のCD-R売り場に行ったら、音楽用と、データ用が、仲よく並んでいた。え、どっちを買えばいいの?しかも、なぜか、音楽用のほうが、ちょっと高い。もしかして、音がよくなるとか?と、私も、パッケージを両手に持って、しばらく迷った。

先に、種明かしを。この二つ、ディスクそのものは、ほぼ同じもの。違いは、たった2つだけ。それが分かると、迷いは、きれいに晴れる。

目次

結論。ディスク自体は、ほぼ同じ。違いは2つだけ

記録できる量や、中身の質は、ほとんど変わらない

まず、いちばんの驚きから。音楽用CD-Rと、データ用CD-Rは、ディスクの中身、つまり、記録できる容量や、記録の仕組みが、ほとんど同じ。

見た目も、手に取ると、どちらも、つるんとした、同じ銀色の円盤。容量も、たいてい、700メガバイト、時間にして80分と、そろっている。だから、技術的には、音楽用に、仕事のファイルを保存することもできるし、データ用に、音楽を書き込むことも、じつはできる。中身は、双子みたいに、そっくり。では…いったい、何が違うのか。ポイントは、2つ。

会員バッジをつけた盤か、そうでないか

その2つの違いを、ざっくり言うと、音楽用CD-Rは、会員バッジをつけて、会費も先払いした盤。データ用は、バッジのない、素の盤。

このバッジと会費が、あとで説明する、識別信号と、著作権の補償金。音楽用は、これを、あらかじめ身につけている。そして、ある種の機械は、この会員バッジを、入り口でチェックする。バッジのない盤は、そこでは、門前払い。一方、バッジなんて気にしない、誰でも入れる場所も、ある。この、会員制のお店と、開かれた公園の違い、と思っておくと、話が、するする入ってくる。

違い①。値段に、著作権への補償金が入っている

音楽用は、私的録音補償金のぶん、少し高い

ひとつめの違いが、値段に含まれている、お金の中身。音楽用CD-Rの値段には、私的録音補償金という、著作権にまつわる料金が、上乗せされている。

これは、家庭の機器で、音楽を録音するときに、その曲の作り手に、いくらか補償しましょう、という、日本の仕組み。音楽用は、この補償金を、メーカーが、あらかじめ払っていて、そのぶんが、価格に乗っている。だから、データ用より、少しだけ、割高。逆に、データ用には、この著作権料が入っていないので、その分、安く買える。さっきの、たとえで言えば、音楽用の値段には、会費が、こっそり含まれている、というわけ。

違い②。専用のオーディオ機器が、識別信号を見る

据え置きのCDレコーダーやコンポは、音楽用しか使えない

もうひとつの違いが、音楽用にだけ、こっそり書き込まれている、識別信号。これは、この盤は、ちゃんとした音楽用ですよ、という、目印のようなもの。ふだんは使わない、盤のすみっこに、記されている。

そして、家庭用の、音楽を録音するための機械、いわゆる据え置きのCDレコーダーや、CDコンポ、CDラジカセといった機器は、この識別信号を、ぴっと確かめる。音楽用の目印がなければ、録音を、受け付けない仕組み。だから、これらの機械で録音したいときに、うっかりデータ用を入れても、使えません、とはねられてしまう。会員バッジを見て、非会員を、入り口で止める、あのイメージ。据え置きのオーディオ機器で音楽を焼くなら、音楽用CD-Rが、必須になる。

パソコンなら、データ用でも音楽CDを焼ける

ところが、パソコンは、話が別。パソコンの、CDを焼くドライブは、この、音楽用を見張る機械、という扱いに、なっていない。

だから、パソコンでは、識別信号なんて、気にせず、データ用CD-Rでも、ふつうに音楽CDが焼ける。会員制じゃない、開かれた公園、というわけ。ここが、意外と知られていない、いちばんの得ポイント!パソコンで焼くなら、安いデータ用で、じゅうぶん。ひとつだけ、コツがあって、焼くときに、オーディオCDとして、つまり、ほかのプレーヤーでも再生できる形式で焼くこと。iTunesや、ウィンドウズメディアプレーヤーで、音楽CDとして焼けば、コンポや、車のプレーヤーでも、ちゃんと再生できる。ただのデータとして、コピーしただけだと、パソコンでしか聴けないので、そこだけ、気をつけたい。

よくある誤解。音楽用のほうが、音がいい?

デジタルだから、音質は基本、変わらない

最後に、いちばん、勘違いされやすいところ。音楽用、という名前から、こっちのほうが、音がいいんじゃないか、と思いがち。私も、長いこと、音楽用のほうが音がいい、と信じ込んでいた。でも、そこは、じつは、ほぼ、思い込み。

CDに記録されるのは、デジタルのデータ。だから、同じように焼けば、音楽用でも、データ用でも、鳴る音は、基本、変わらない。音楽用だから、音が良くなる、ということは、まず、ない。ただ、まったく品質を気にしなくていい、という話でもなくて、極端に安い、粗悪な盤は、記録面が剥げやすかったり、長く保つと、読めなくなったりする。大切な音源を、長く残したいなら、音楽用かどうか、より、信頼できるメーカーの盤を選ぶ、というほうが、ずっと大事。ちなみに、CD-Rは、熱や日光に弱いので、車の中に、置きっぱなしにするのは、避けたい。

結局、どっちを買えばいい?

音楽用と、データ用の違いは、突きつめると、著作権の補償金が、入っているか、と、専用機器が見る、識別信号があるか、の2つだけ。ディスクの中身も、音質も、基本、変わらない。

だから、選び方は、シンプル。据え置きの、CDレコーダーや、CDコンポで、音楽を録音するなら、音楽用CD-R、一択。それ以外、つまり、パソコンで音楽CDを焼いたり、写真やファイルを保存したりするなら、安い、データ用CD-Rで、じゅうぶん。

今は、家庭用のCDレコーダーそのものが、めっきり少なくなって、多くの人は、パソコンで焼いている。だとすれば、たいていの場面で、選ぶべきは、データ用。音楽用の、ちょっと高い値札に、そっと会費が乗っているのを思い出せば、もう売り場で、迷わずにすむ。

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この記事を書いた人

携帯ショップの店員をしながら、休みの日は気になったデバイスを片っ端から触るのが趣味。スペック表を眺めているだけで一日が終わることもしばしばです。
このブログでは、実際に仕事であった話や自腹で買って使ったガジェットのレビューや、暮らしの中で見つけた小さな便利グッズ、そしてときどき関係ない雑記まで、思いつくままに書いています。

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