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WhatsAppとLINEの違いは?世界と日本で使い分ける理由

海外でできた知人に、LINE交換しよう、と切り出したら、きょとんとされた。LINE? それより、WhatsAppは入ってる?と返ってくる。あれ、世界の人ってLINE使ってないの…。日本でずっと暮らしてると、つい忘れがちだけど、メッセージアプリの世界地図は、国境を越えるとがらりと塗り変わる。

WhatsAppとLINE。どっちもよく似たチャットアプリに見えて、実は得意な場所も、思想も、けっこう違う。その違いを、地図の上と、画面の中と、両方からほどいていく。

目次

いちばん大きい違いは、どこで使われているか

世界の共通語はWhatsApp、日本はLINEという例外

機能の細かい話より先に、これがいちばん効く違い。ざっくり言うと、世界の大半ではWhatsApp、日本ではLINE、という住み分けになってる。

WhatsAppは180か国以上で使われていて、ユーザーは世界で20億人を超える。インドやブラジルでは何億という人が使い、インドネシアではネット利用者のだいたい9割近く、ケニアやナイジェリアでは9割超が使ってる。もう、その地域では電話番号を持つのと同じくらい当たり前の存在。いっぽうLINEの月間ユーザーは、世界で2億人弱。日本と、台湾、タイあたりに、ぎゅっと集まってる。世界から見ると、日本はLINEが主流という、わりと珍しい島。

だから、海外の人と連絡するならまずWhatsApp

この地図がわかると、冒頭のすれ違いの理由が腑に落ちる。

海外の友だち、留学先で知り合った人、海外の取引先。そういう相手とつながりたいとき、LINEを勧めても、入れてないことのほうが多い。逆に、WhatsAppを聞けば、たいてい持ってる。言ってみれば、WhatsAppは世界の共通語みたいなもので、LINEは日本国内ではよく通じるローカル言語。国内のやりとりはLINEで完結するけど、外に出た瞬間、共通語のほうに持ち替える必要が出てくる。海外とやりとりする予定があるなら、WhatsAppをひとつ入れておくと、いざというとき心強い。

中身の違い。LINEは全部入り、WhatsAppは身軽

スタンプ・ペイ・ニュース、LINEは生活の母艦

画面を開くと、思想の違いがはっきり出る。LINEは、とにかく機能がずらり。

トークの中で、キャラクターのスタンプがぴょこっと飛んで、感情を一枚で伝えられる。これがLINE文化の真ん中!それだけじゃなくて、支払いのLINE Pay、ニュース、クーポン、ゲーム、お店の公式アカウント。チャットアプリというより、生活のあれこれを一つに詰め込んだ母艦みたいになってる。日本での暮らしに、深く根を張ってる感じ。

WhatsAppは、メッセージと通話に振り切ったシンプルさ

WhatsAppは、対照的にすっきりしてる。やることを、連絡と通話に思いきり絞ってる。

テキスト、写真や動画、音声通話、ビデオ通話、グループ、ステータスでの近況シェア。基本はこのへんで、余計な機能をあまり盛らない。スタンプもあるにはあるけど、LINEほど中心じゃない。その身軽さが、世界中のいろんな言語や文化の人に、すんなり受け入れられてる理由でもある。誰が使っても迷いにくい、シンプルな道具。仕事で海外の顧客とやりとりする中小の店が、WhatsApp Businessで気軽に対応してるのも、この手軽さあってこそ。

使ってると効いてくる、細かな差

既読の重さ

見落とされがちだけど、日本のユーザーにいちばん響くのが、既読の扱い。LINEは、相手がメッセージを読むと、必ず既読が付く。そしてこれは、消せない。

この仕様が、あの独特の既読プレッシャーを生んでる。読んだのに返さないと、気まずい、みたいなやつ。いっぽうWhatsAppにも、読んだことを示す青いチェックがあるんだけど、こっちは設定でオフにできる。既読を表示しない、という選択肢が、最初から用意されてる。読んだかどうかを、相手に知らせるか隠すか。そこの自由度が、けっこう空気を変える。

電話番号の見え方と、友だちの増やし方

もうひとつ、番号まわりの感覚も違う。どちらも電話番号で登録するのは同じ。ただ、その番号が相手にどう見えるかが変わる。

WhatsAppは、電話番号がそのまま自分のIDになる。連絡先を交換した相手には番号が見えるし、構造上、知らない番号から連絡が来ることもある。LINEは、番号で登録はするけれど、友だちを増やすときはQRコードやLINE IDが中心で、番号を直接見せずにつながりやすい。知らない人と、距離を置きやすい作りになってる。このあたりは、人付き合いの好みで、合う合わないが分かれるところ。

プライバシーと運営元、ここは正直に比べる

WhatsAppは全部に暗号化、ただしMetaに使い方は見られる

セキュリティの話は、どっちが上、と単純には言いにくい。それぞれ長所と、引っかかる点がある。

WhatsAppの強みは、すべてのメッセージが、最初からエンドツーエンドで暗号化されること。送り手と受け手以外、運営ですら中身を読めない仕組みが、デフォルトで効いてる。ここは安心材料。ただ、運営はMetaで、メッセージの中身は読めなくても、誰と、どれくらいの頻度でやりとりしてるか、といった利用の習慣は集められている。中身は固く守る代わりに、使い方の輪郭は…のぞかれている、という感じ。

LINEの暗号化と、過去にあった情報の話

LINEにも、レターシールという名前のエンドツーエンド暗号化がある。ただ、WhatsAppのように全部が自動でかかるというより、機能や設定によって、かかり方に差がある。

それと、運営をめぐる出来事も、知っておいて損はない。2021年に、海外の拠点から利用者データにアクセスできる状態だったことの説明不足が指摘され、その後、2023年から2024年にかけては、情報漏えいの可能性が公表されたり、行政指導が入ったりした経緯がある。これは事実として押さえておきたいところ。とはいえ、トークの中身は国内のサーバーで管理する、といった対応も取られている。完璧なアプリは存在しない、という前提で、自分が何を重く見るかで選ぶしかない。

結局、どっちを使えばいい

住んでる場所と、連絡したい相手で、答えはだいたい決まる。国内の家族や友だちと、スタンプ込みで賑やかにやりとりするなら、LINEがいちばんなじむ。生活の道具としても、よくできてる。

海外に友だちや仕事相手がいる、これから外とつながる予定がある、という人は、WhatsAppを入れておくと話が早い。暗号化がぜんぶに効く安心感も、ついてくる。どちらかを捨てる必要はなくて、国内はLINE、海外はWhatsApp、と二つ持っておくのが、いまのところいちばん現実的。

メッセージアプリは、相手が立ってる場所に、こっちが合わせにいく道具。世界地図を一度頭に入れておくだけで、いざ海外の誰かとつながるとき、慌てずに済む。

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この記事を書いた人

携帯ショップの店員をしながら、休みの日は気になったデバイスを片っ端から触るのが趣味。スペック表を眺めているだけで一日が終わることもしばしばです。
このブログでは、実際に仕事であった話や自腹で買って使ったガジェットのレビューや、暮らしの中で見つけた小さな便利グッズ、そしてときどき関係ない雑記まで、思いつくままに書いています。

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